クレドールが長年にわたって追求してきた、美しさの象徴の一つ、スケルトン仕様の極薄メカニカルムーブメント「キャリバー 6899」を採用し、照井清監修の下、桜模様を繊細かつシャープに表現した工芸モデルです。
平安時代からの桜の名所と言われ、かつては豊臣秀吉も花見に訪れたとされる由緒ある「吉野山」をイメージして、美しい桜の風景を彫金で描いたデザインです。下半分には白蝶貝入りの桜の彫金を華やかにあしらい、上半分には空を描いた、絵画のように情感豊かな彫金模様です。
空を描いた部分は、手作業で非常に細かい線をつけていくことで生まれる「絹目仕上げ」を採用し、描線の方向を変えることで風を表現しています。さらに、春の季語であり日本では益鳥として愛されているつばめ(※)を描いています。
※つばめ 日本においては、水稲栽培において穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥として古くから大切に扱われてきました。「人が住む環境に巣を作る」という習性から、人の出入りの多い家=安全や商売繁盛の印ともなっています。
裏側にも桜模様の彫金を施し、外周部には白蝶貝でつばめの旋回模様をレイアウトしています。